鉄欠乏性貧血の食事療法と薬物療法

鉄錠

フェリチン値が著しく低下して鉄欠乏性貧血を起こしている場合、食事療法も治療の一環で指導されますが、それだけでは不十分です。
初期治療では100〜200mgほどの鉄分補給が必要になるので、食事だけで摂るのは現実的ではありません。
そのため、病院で診断を受けたときには、造血剤などの薬を処方されます。
いわゆる薬物療法です。
数ヶ月単位で続けることにより状態の回復が見られます。

 

一般的に鉄剤を処方されます。
「フェロ・グラデュメット錠、フェロミア錠、インクレミンシロップ」といった薬を使います。
これらの薬を使うことで、体内に鉄分を溜めることができる反面、副作用として胃腸への負担が懸念されています。
鉄分を過剰摂取したときも、胃腸に負担がかかって胃痛や吐き気、下痢や便秘などの症状があらわれます。

 

胃腸の不快な症状は副作用なので、胃腸薬と併用するなど、何かしらの工夫が必要になります。どうしても症状がツラいときにはお医者さんに相談しましょう。

 

また、薬を服用するだけでは回復が見られないケースもあります。
あるいは、副作用による胃腸への障害がひどく見られる場合は、注射の治療法もあります。
注射の場合、肝硬変などの深刻な病気を起こす恐れがあるので薬ほど大量に鉄分を摂ることができません。
少量になってしまうところが弱点ですが、体へのやさしさはあります。
どちらも、大体3〜6ヶ月ほど続けると変化が出てきます。
定期的に検査を行い、フェリチン値が正常値に戻ったらやっと治療も終わりです。

 

薬物療法を行う場合、薬の飲み合わせで悪いものもあります。
たとえば、抗生物質の一部などは相性がよくないので、現在服用中の薬があるときや鉄剤を服用しているときに他の薬を利用する場合は、事前に医師や薬剤師に相談してください。